2009年全国デザイン花火競技会
赤川花火大会
2009.8.9開催分 ※山形県鶴岡市


 東北自動車道村田ジャンクションから山形自動車道に入って暫く走っていたとき、「山形蔵王」インターチェンジの標識に遠き記憶が反応した。超がつく遥か昔、僕が中学3年生だったとき、初めての一人旅の地が福島五色沼〜山形蔵王だった。
 上野から「磐梯6号」とかいう名の夜行列車に乗って、いいかげん座っているのに飽きて(下車駅は決めていなかった)、適当に降りた駅が会津若松だった。15歳のあの頃は呆れてしまう程に蒼く、好きになった女性が処女ではないと知ってえらく傷ついたことを覚えている。あまりにもストレートで純な感情……。現在の自分の心の中を隅から隅まで覗き込んでみたが、そんな純な心が存在していた形跡すら見当たらなかった。
 そんな淡く、蒼い気持ちを懐かしみながら山形蔵王ICを通り越し、青春時代をあれこれ回想していたらあっという間に高速を降りる月山IC。月山湖に立ち寄りたいな、なんて思ったが天候はあまりよくないんだな、これが。赤川花火大会が行われる鶴岡市に到着したときには、かなり本格的な雨が降っていたが、予報ではこのあと「やむでしょう」となっていたので少し気が楽。そして、予報は見事に当たってくれた。



 上の写真は、枡席スーパーA席。お世話になっている花火愛好家さんのご配慮で、枡席スーパーA席のそれも最前列で鑑賞させていただけることになった。何とお礼を申したらいいか、その節はたいへんありがとうございました。
 写真左上のテントが本部席。木々が植わっている場所は遊歩道で、安全上の理由から立入り禁止(一部有料カメラマンエリア)となっている。一般自由観覧エリアは有料エリアの左右に広大に用意されていて、さすがは赤川、超快適な観覧会場だ。ちなみに駐車場も会場左右の広大な河川敷。何から何まで、至れり尽くせりの素晴らしい会場だ。

 Over The Rainbow〜夜空の魔法使い〜 とサブタイトルが冠された、2009年全国デザイン花火競技会「赤川花火大会」。オープニングはマルゴーさま、エンディングは小松煙火工業さまが打ち揚げをご担当されていたが、僕は新鮮なテイストの感情で感動しまくっていた。それは、花火の質が素晴らしいのはもちろんだが、バックに流れたBGMの選曲に感動しちゃったよ。すごく花火に合ういい曲。はたして、この曲の選定はどなたがなさったのだろうか。
 オープニング、そしてエンディングの選曲。それぞれの煙火店さんが選んでいたとしたならばたいへんな無礼をお赦しいただきたいが、この選曲は実行委員会側が選定し、この曲に合わせて花火を創って欲しいと煙火店さんにオーダーされたのではないかと僕は勝手に推測している。実行委員会の中に、無茶苦茶センスのいい方がいらっしゃるのではないかと……。なんて素晴らしいオープニング&エンディング。アップテンポな曲にして連打で盛り上げていくのが主流な中、ジーンとさせてくれた余韻深い演出に感動です。

 以下に添付した映像は2009赤川ダイジェスト。大会中は風力がとても弱く、連打すると花火の煙が滞留してしまう残念なコンディション。本心はノーカットでアップしたいのだが、あまりにも煙の中の花火。なので、ダイジェスト映像はスモークアウト直前までを編集してみた。
 ダイジェスト映像には、素晴らしいマルゴーさまのオープニング、そして、関東圏ではなかなか鑑賞できない煙火店2社の作品、マルゴーさまの凝った星の出品作品、ラストには芳賀火工さまの出品作品「夜空にひょっこり!! ひょうたん島」を収録。「夜空にひょっこり!! ひょうたん島」は、ダイレクトな構成の中、染め分けされた地球、ひょうたん(芯入り小花付)、愛くるしい泣き顔等々を盛り上げる、霞草、リング、八方系etcの花火を飾られてのアレンジが素晴らしかった。併せて、割物の部の抜粋映像も添付してみましたのでご覧になってください。紅屋青木煙火店さまの2発目、八重芯冠菊、菊屋小幡花火店さまの2発目、八重芯花冠、すっごくキレイ。


2009赤川花火大会ダイジェスト
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[お詫び]
ダイジェスト映像の中のテロップで、
新田煙火店さまの地名が長野県となっておりますが、
正しくは秋田県でした。
ここに訂正し、お詫び申し上げます。


2009赤川花火大会割物の部ダイジェスト




 赤川花火大会の競技間に贈られた、エキシビション「ミュージカルワイド」。すべてシンクロされた豪華な音楽ワイド花火で、2009年度は北日本花火興業さま、片貝煙火工業さま、和火屋さま、紅屋青木煙火店さま、山内煙火店さまの作品が奢られた。この広大な会場で、それらの花火作品を際立たせるためにはとても高価な音響システムが必要だが、赤川はあまりにもプロフェッショナルだった。大型のジェネレーターが複数台設置された、素晴らしいPAシステムが組まれている。添付映像を見て頂ければお分かりの通り、出力された音もまたいい音でして……。
 この大会、順風良風が吹いていたなら、どんなにきらびやかな夜空となっただろうか。風が吹いてくれなくて、あまりにももったいなかった。競技デザイン花火、5つものミュージカルワイド花火、オープニング&エンディングと圧巻のボリューム。視界がオールクリアな光景だったならば、放心してしまうほどの花火だった。特に紅屋青木煙火店さまのミュージカルワイド。これほどまでに品のある花火はなかなか鑑賞できない。


エキシビション ミュージカルワイド
情熱のアンダルシア〜深紅の踊り子たち〜 和火屋さま


エキシビション ミュージカルワイド
喜歌劇「天国と地獄」より 紅屋青木煙火店さま




 距離や体力、観覧費などの言い訳で長らく赤川観覧から遠ざかってしまっていたのだが、この大会は毎年のように観続けるべきだったと今更ながらに深く反省した。内容や進行(MCも感情豊かで素晴らしかった)はもちろんだが、大会運営も勉強すべき点ばかりだった。街の各機関、組織がひとつになっているといった印象をもった。特に、実働を率先してされてきたのであろう、社団法人 鶴岡青年会議所の現役メンバー及びOB、OGの方々の、見返りを求めない奉仕の精神は感動だった。また、審査員の中に、花火を知り尽くしている方を招いてらっしゃることにも感動だった。
観覧できて、本当に良かった。今後は赤川良風祈願を日課とさせていただきます。

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2009赤川花火大会エンディング
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 ※2010.2.15観覧記公開。