2009やつしろ全国花火競技大会 前編[初観覧]
2009.10.17開催分 ※熊本県八代市


 熊本県八代市ともなると、その距離からしてなかなか行けない愛好家さんも少なくないと思います。今回の観覧記は前編と後編の2部に分け、ほとんどの花火プログラムを添付させていただきました。その為、とても長い観覧記になってしまったの。何日かに分けるなどして、時間のあるときにみてやってください。

 やつしろ全国花火競技大会前日の10月16日、午前6時半過ぎ。僕は出発前から大失態をやらかしてしまって、赤面しながら(見ないで見ないで)あたふたと家をあとにしたのでした。いままでも失敗だらけの天然ボケ人生を突っ走ってきたが、その中でもちょっとあり得ない大失態。それは、大寝坊(>_<;)……。車両を提供してくれたmiyaさんは、午前4時に起床してくれて他のメンバーをピックアップしてくれていると言うのに……。miyaさん、アッキーさん、鎌さん、その節はたいへん失礼致しました。玄関チャイムが鳴るまで大口空けて寝ていただなんて。携帯着信(音レベル最大)にも気付かなかったなんて……。よって、僕だけ寝癖ツンツンでの出発です。恥ずかしか〜。


オープニング花火(ナイアガラ花火・歓迎花火)
全国花火サミット開催記念花火




 この日は運悪く東名集中工事期間中。かなりの渋滞に巻き込まれるのではないかということで、多少遠回りにはなるけれど中央高速経由で向かうのがいいのではないかということになった。走れないイライラよりも、動いていた方がいいんじゃないかなということで全員一致。いよいよ遥か先の熊本県八代市を目指して走り始める。たぶん八代までは1,200キロくらい……。最初のドライバーはmiyaさん。運転ノルマは1人約300キロだ。この日の予定は、
●ETC割引を最大に利用するため、深夜零時を過ぎてから八代インターチェンジを出る。
●午前零時半頃に会場へ行き、裏側と表側の場所取りを敢行。
●午前2時くらいには、予約してあるホテルへ辿り着きたい。
 以上3点をまずは無事に遂行すべく、4人が力を合わせて取り組もうという暗黙の了解みなぎる車内。時間が無いなりにも、熊本ラーメンはゼッタイ食べなきゃダメだよね。そう力を込めて言うのは、皆さんお察しの通り僕でございます。


競技No.1 阿部煙火工業さま
5号玉 昇曲導八重芯柳火の華 10号玉 昇曲導三重咲五度変化
競技No.2 野村花火工業さま
5号玉 青紅変色咲分牡丹残輪 10号玉 昇曲導付五重芯冠菊先紅点滅




 行きの運転の1番目は、横浜に住むmiyaさん。miyaさんと初めて会ったのは、熱海の花火。会場内を歩いているときに、ご丁寧に声を掛けてくださった。以来、各地の観覧時にご挨拶する仲となった。なんでもご自宅にニャンコファミリーが同居しているのだそうで、基本的に連続観覧は不可能なのだそうだ。この日は奥様が自宅に居てくださるということで、目出度く八代ツアーがOKに。
 miyaさんは、自分の作品にとても高いクオリティを求める方で、観覧姿勢はもちろんのこと、使用される機材などにもこだわりを持っておられる。つい最近、僕は新たなビデオカメラを購入したのだが、その際にも有益なアドバイスをたくさんしてくださった。miyaさん自身のホームページは、質・ボリューム共に立派なもので、早く花火の杜でもリンクさせてもらいたいと思っています。



 出発から約6時間後の午後2時。上の写真は、山陽自動車道三木SAの播磨王しょうゆラーメン(700円)。
 長野県内でmiyaさんから僕へと運転が代わり(その時に寝癖もしっかり直したりして)、名古屋と大阪を走り抜け山陽自動車道に入ってほどなくの三木SAで僕の運転ノルマが無事終了。ドライバー交代&昼食にしようということになって、このラーメンスナップです。既に出発から約600キロ。秋田大曲ならばあともう少しで到着かの距離で八代はまだ半分……。もう行くしかないので、頑張るしかない。ここからは運転3番手、アッキーさんがハンドルを握るのだった。


競技No.3 六葉煙火さま
5号玉 もうすぐ食べ頃!! 八代名物ばんぺいゆ
競技スターマイン 宇宙戦艦ヤマト2009〜八代空域会戦〜




 アッキーさんとは古河の花火会場で出会った。僕から声を掛けさせていただいたのがきっかけだが、その日のことをいまもよく覚えている。と言うのも、古河花火大会から遡ること1週間前。たまむら花火大会の駐車場で、相模ナンバー(相模ナンバーは僕の住処のお隣エリア)のクルマをお見かけしていたからだ。それが、古河花火大会の駐車台数が一番少ない駐車場で偶然にも一緒になり、これはもう挨拶するしかないと思い、勇気を出して声を掛けさせていただいた。以来、各地の観覧でたいへんお世話になっている。
 アッキーさんは最近「あっきーの不定期フォトブログ」(当サイトでリンクしています)という名のブログを開設した。アッキーさんの撮る写真の温かさに、人柄が溢れ出ています。僕が知る独身花火愛好家の中でも、超アタリオトコの太鼓判を捺させていただきます。



 アッキーさんの運転で、岡山・広島といった地域をひた走る。僕は、このエリアから先はクルマで訪れたことがない。車内では八代の話しをしながらも、移りゆく景色に見入っていた。上の写真は宮島サービスエリアから見た広島県廿日市街方面。ちょっと暗すぎて、宮島が何処かは判断つかないが、ずいぶんと遠くまでやって来たなぁとつくづく思う。
 そう言えば、関東圏からクルマで八代観覧という方は、僕の知る限り1組のみ。その方は、行きも帰りも1人での運転だ。この距離を走りながら改めて思う、すげー、と……。


競技No.4 菅野煙火店さま
5号玉 昇曲導付八重咲きの花 10号玉 昇曲導付四重芯スノーボール変化
競技No.5 大曲花火化学工業さま
5号玉 昇曲付マジカル芯引冠菊先銀乱 10号玉 昇曲導付四重変芯変化菊




 もちろん、いままでにも八代観覧を計画したことはあった。だが、計画していても毎回へなへなとトーンダウンしていってしまうのだった。それはただ単に距離の問題や交通費。それなりの荷物(小型でもカメラ×2+三脚×2はかなりしんどい)があるのでクルマ移動がいいのだが、そのあまりの距離や金額に毎年尻込みしてしまうのだった。あのね、地図みるとね、八代からもう少し頑張って走って鹿児島まで行って船に乗れば、いつかは行ってみたいと思ってる憧れの屋久島や種子島に行けるのよ。きゅーしゅーって、遠いね〜。


競技No.6 塚本花火工業さま
5号玉 昇曲導付八重芯変化菊
競技スターマイン 夜明け




 それが今回は、偶然にも4人の花火ファンの都合がぴたりと合った。ひとりあたりの運転距離も1/4だが交通費も1/4。しかも休日ETC割引が適用され、別料金の大阪区間を入れても破格の通行料。いままで断念していた大会が、観覧可能な現実のものへとなっていった。
 田原まつりのときに今回の八代観覧計画が始まり、以後、出発前日まで、4人のコミュニケーションは専用の掲示板で話し合われた。さまざまな課題はmiyaさんがリードしてくれた。旅の問題点を提起してくれ、皆でシュミレーションしながら考えていく。密なやりとりを繰り返したお陰で、旅への出発に全く不安はなかった。


競技No.7 三遠煙火店さま
5号玉 半円菊後の染分け牡丹 10号玉 昇曲導付三重芯変化菊
競技No.8 丸玉屋小勝煙火店さま
5号玉 八代小町 10号玉 昇曲導付三重芯変化菊




 山口県の下松SAでアッキーさんの運転が終わり、いよいよ4番目の運転を担当する鎌さんへとハンドルがわたる。鎌さんはここから、高速道路出口である八代インターチェンジ手前の宮原PAまでを担当する。
 鎌さんはアッキーさんの同僚だ。各地の大会でアッキーさんと同行されていて、いつしか挨拶させてもらうようになった。今回のメンバーの中では1番若手であり、ぴかぴかの独身貴族(そう言えば最近独身貴族って言葉聞かないねぇ)。なので、何回か恋の話題(僕は人の恋の話しを聞くのが好きなんです)をふってみるのだが、さらりと話題を変えられてしまうのだった。


競技No.9 柿薗花火さま
5号玉 紫陽花の詩
競技スターマイン セピア調の夜空






 上の写真は下関の壇之浦(だんのうら)PAから見た関門橋。本州の道はここまで。これからこの橋を渡って、九州に入っていく……。そんな感慨に耽っているとき、よく知った人と偶然出会う。花火散歩のNOBさん!! いや〜、よくここまでご無事で、と満面の笑みで言ってくださった。遠く離れた下関の地で、知り合いと遭う。同じ場所、同じような時刻に到着するのだから途中出逢っても不思議ではないかもしれないが、やはり縁を感じずにはいられないです。



 で、上の写真は下関の壇之浦PAで食べた「ふく」でございます。メニューを見ると、ふぐではなく「ふく」。へぇ〜、本場はふくって言うんだね〜、ってひとつ雑学がプラスされました。
 ここのパーキングレストランのふく情報は、先行していらっしゃる花火愛好家さんからのメールで知ったもの。「いま下関の壇之浦PAでふくを食べています。幸せです。そちらもぜひ寄られて食されてみてください」と。読んだ途端、寄ろうよ寄ろうよと僕が車内で騒いでいると、「もちろん寄ります」と言ったのはmiyaさんだった。関門海峡、昼間に見てみたいな。


競技No.10 小松煙火工業さま
5号玉 曲付八重芯八方咲菊 10号玉 昇曲付四重芯変化菊




 九州自動車道を、鎌さんの運転でひた走る。あと180キロだって!! あと100キロだって!! おお、あと50キロだよ!! 太宰府や久留米といった、よく聞く地名が書かれた標識が現れては過ぎ去っていく。「結構かっこいいラブホがいっぱいあるんだね」と僕がポツリ呟くと、他の3人ノーリアクション。ポリポリ。



 10月16日の午後11時、やっと着きました、八代インター手前の宮原パーキングです。午前9時に中央道相模湖インターを乗り、延々14時間に及ぶ高速道路の旅ももうすぐ終わり。零時を回らないと休日割引が適用されないため、それまでここで待機するのも当初の予定通りです。何もかもが順調な旅だった。太っちゃうじゃん、なんて言いながらもパーキングで熊本ラーメンをオーダー。うまかとです。


競技No.11 アルプス煙火工業さま
5号玉 昇曲導付八重芯変化菊時計草 10号玉 昇曲導付三重芯変化菊
競技No.12 津山花火さま
5号玉 高原の花
競技スターマイン 秋の城下町




 午前零時過ぎにインターを出て(2,100円でした)、まずは写真組メンバーが希望する花火会場裏側の場所取りに着手する。う、さすがは八代、視界が大きく開けている場所(草木が生長して視界を遮る場所多数)は既にブルーシート等での場所取りが7割ほど成されているといった状態。カーナビで花火打ち揚げ位置と現在地を把握し、空きスペースに場所を確保した。外はかなりの冷え込み。急いで車内に戻り、1枚着込んだほどだった。


競技No.13 篠原煙火店さま
5号玉 昇分火付芯入覆輪菊 10号玉 昇分火付四重芯菊花の誉
競技No.14 森煙火工場さま
5号玉 昇曲付飛星芯点滅群声 10号玉 昇曲付飛星芯錦冠菊点滅群声




 裏側が終了してから、メイン会場側(僕用)の場所取りに取りかかってはみたものの、やはり初観覧会場ゆえ何が何だか判らない。とりあえず暫定で取るには取ったが、結局そこは観覧に向かない場所だった。詳細は、観覧記後編にて書かせていただきますね。


競技No.15 太洋花火さま
5号玉 ダイヤモンドリング
競技スターマイン 八代より感動をあなたに




 開いていたコンビニで各々がビールやつまみなどを買い、予約しておいたビジネスホテル(シングル4部屋)に到着したのは午前2時近く。アッキーさんの部屋で梅酒の小瓶を飲んだが、すぐに眠くなってしまった。自分の部屋に戻り、さっとシャワーを浴びてベットに横たわると、ものの数分で寝入ったのではないかと思う。
 翌朝8時。4人は笑顔で朝食バイキングの席に着いていた。笑顔の理由はもちろんお天気。出発前には弱い雨マークが付いていたのだったが、朝の最新天気予報は雨マークがすっきりと消え、眼にも鮮やかな赤い晴れマーク。その安定した天候を象徴するかのように、窓の外は眩しい光に満ちあふれているのだった。(後編に続く)


競技No.16 根岸火工さま
5号玉 昇曲付八重芯煌煌星 10号玉 昇曲付三重芯変化菊
競技No.17 山内煙火店さま
5号玉 昇曲付芯入冠先紅群声 10号玉 昇曲導付三重芯冠先紅群声




 ※2010.5.4観覧記公開。