2008 常総きぬ川花火大会
2008.9.6開催分 ※茨城県常総市


 開催予定日(8月30日)の数日前から、なんとも信じがたい雨・雨・雨……。
 散々降った雨で、常総きぬ川花火大会会場は膝まで雨水が溜まってしまったらしい。開催予定日2日前に花火の杜掲示板(現在は在りません)に「延期となる可能性」を書き込ませて頂きましたが、その節は皆さまのご協力を賜りたいへんありがとうございました。おかげさまで、遠方観覧者の方々から見切り出発をしなくて済んだ、といった声も聞くことができました。重ねて御礼申し上げます。

 遠方観覧者……。そう、ここ常総きぬ川花火大会は、一流煙火店数社による打ち揚げ=超高品質花火が鑑賞できることから、全国各地の花火ファンが観覧しに訪れる有名大会。2004年に「全国必見の花火大会10選」として花火大会情報誌で紹介され、さらに近年は某有名雑誌にて「一泊してでも観に行きたい花火大会BEST10」で8位(もっと上位であっていいと僕は思いますが)になるなど、広く一般の方々からも注目されているのです。

 そしてなんとか水は引いてくれて、晴れて9月6日に順延開催となりました。
 この日は晴れてくれました。何とも言えぬ安堵感です。早朝から各地の花火ファンが続々と集まり始め、撮影に適していると思われる一角は午前の段階でいっぱいとなってしまう人気ぶりでした。

 常総きぬ川花火大会2008は、今回も芸術性高い内容となりました。とても本格的な構成。そして贅沢な構成。本来ならば競技大会等でしか鑑賞できないレベルの花火や、音楽付きスターマインが全体に亘ってプログラムされていました。まさに魅せる花火といった言葉がぴったりな内容で、この大会の凄さが光っていました。

 3連チャンの添付映像は、全国花火競技大会でも秀逸な花火を揚げてくださる山崎煙火製造所さんのミュージックスターマイン3作品。どの作品も素晴らしく、特に3作品目の「終わりゆく夏」は感動でした。
 ちなみに山崎煙火さんの「崎」はこの字ではなく右側が「竒」という字です。ネットだと文字化けしてしまうこともあるようなのでご勘弁ください。


「朝を告げる太陽の花」



「ネオン煌めく憧れのブロードウェイ」



「終わりゆく夏」




 この夜の風力はとても弱く、大会中盤からは煙り捌けが非常に悪くなりました。新作花火コレクション/内閣総理大臣賞受賞作品披露(華麗なる夜空の舞踏会※野村花火工業)/ファイヤーアートコンテスト/スーパースターマインの競演(菊屋小幡花火店と篠原煙火店)/そしてフィナーレの、9分間にも及んだハナビリュージョン2008といった珠玉プログラムが、煙によってうっすらとベールがかかってしまいました。なので、添付映像は遠慮させてもらうことにしましたが、それらプログラムはどこまでも高尚であり、まばたきすらしたくないといった花火芸術の世界が繰り広げられました。
 膨大な時間を費やして準備してきた末の延期は、大会関係者の皆様にとって体力的、精神的に大きな負荷がかかったことだと思います。そのご苦労を乗り越え、素晴らしい花火を鑑賞させてくださった常総花火の全関係者の皆様、本当にありがとうございました。

 花火大会はいまや、企業協賛の他に個人協賛が必要な時代となっています。個人でできることはたかがしれているのですが、多くの人の善意が結集したときはとても大きなパワーになると思います。そのような意識をもって、これからの花火文化を皆で護っていかなければならないとつくづく思っています。
 次回、常総きぬ川花火大会は60周年記念大会として2009年8月29日に開催が予定されています。皆様、ぜひご観覧をご予定ください。
 観覧記ラストの添付映像は、花火ミュージアム至高の世界・美の巨人たちより、菊屋小幡花火店さんの作品です。


至高の世界・美の巨人たちより
菊屋小幡花火店の世界




 ※2009.6.15観覧記公開。 ※2016.4.5 動画再アップ+加筆修正