2008 新町花火大会
2008.8.17開催分 ※1日延期されたため。 ※群馬県高崎市新町


 最初から新町に行かなかったことがバレてしまうが、新町開催予定の8月16日、僕は山梨の河口湖(上の写真※時間が早い段階で撮影。開始時は超満員)にいたのだった。
 大会名は「第2回 真如苑・河口湖灯篭流し」。
 真如苑さんという仏教団体の催亊にて、30分間ほどの花火が揚がるとの情報を得たからだった。観たい新町を、後ろ髪引かれる思いで諦めたのにはワケがある。それは、山内煙火店さま単独の打ち揚げで、最大号は尺だと聞いたからだった。ならば鑑賞させて頂きたい。山内煙火店さまの割物は、鑑賞できる機会がとても少ないからだ。
 添付映像はダイジェスト映像。全体的なボリユームは多いものではなかったが、終盤に打ち揚げられた尺玉は、さすが山内煙火店さまといった逸品花火。ラストは盛大に打ち揚がり、大きな歓声がこだました。
 終了後、携帯を確認すると愛好家さんからメールが入っていた。「新町は豪雨のため明日に順延となりました」と。


2008真如苑・河口湖灯篭流し ダイジェスト






 で、上の写真が豪雨から一夜明けた新町の花火会場。この一帯の豪雨はニュースにもなったくらいだからそのすさまじさは想像つくが、昨日から新町にいらっしゃる愛好家さんに改めて訊くと、恐怖すら感じる量の雨だったらしい。
 天候はこの日も不安定で、弱い雨だったが降ったりやんだりを繰り返していた。集まった顔見知りの愛好家さんと、橋桁の下で雨宿り。冷たい風がピュ〜と吹き抜ける。真夏だというのに寒いのなんのって、風邪ひいちゃいそう。 
 それにしても、8月に入ってからというもの天候が悪すぎる。相変わらずゲリラ豪雨なるものが頻発し、ベストコンディションでの観覧が極めて少なく振り回されっぱなしなのだもの。

 2008新町は、翌日順延で定刻にスタートされた。始まった途端、この世界に魅せられていく。その世界とは、気温や天候などもうどうでもよくなる世界のことだ。
 こんな書き方をするとちょっとヘンかもしれないが、菊屋小幡花火店さまはどこで花火を揚げても菊屋小幡花火店な訳で、大舞台でワイドに揚げる菊屋小幡花火店の世界もそれはそれは素晴らしいのだけれど、オーソドックスなここ新町スタイルもまたまた素晴らしい。色々なアレンジの小幡さまワールドを観覧しているが、いつだってどこだって、そこには菊屋小幡花火店のアイデンティティが強靭に貫き通され、常に花火品質が高次元に保たれているところがあまりにも尊く素晴らしい。
 菊屋小幡花火店さまが放つ花火は、いつもどこでも、決して粗くならない。それはとてもとても希有なことで、震えが止まらないほどに凄すぎることなのだ。

 この日の日中、ある大会関係者さんから電話を頂いた。教えられたテントに出向かせて頂くと、小幡社長の他、新町大会関係者の方々もおられた。打ち揚げ前でお忙しいことと思いながらも、10分間ほどお邪魔させて頂いた。
 その中で、記憶のど真ん中に強烈に焼き付いたエピソードがある。それは、菊屋小幡花火店さま担当大会の「ミサト」が、この一連の悪天候で大幅に延期になったという話しを聞いているときだった。メモろうと思い、手帳とボールペンを出して10月のページを開いていた。でも、順延日となった10月26日の欄に何も書けないままでいる。恥ずかしながら、僕はまだミサトなる大会を観覧していない。アタマの中では「三郷/美郷/美里」の文字がグルグル回る。果たしてどの字なのか……。お世話になってる大会関係者さんに、ミサトとは美しい里と書くのですか、と勇気を出して訊いたときであった。すると、小幡社長が僕の手帳を手に取って、「箕郷町」と書いてくださったのだ。上に添付したスキャンデータが、そのときの小幡社長の直筆。
 なんと気さくで優しい人なのだろうと、いたく感動したことを今でもよく憶えている。その手帳はいうまでもなく僕の宝物となって、大切にそっとしまってあります。


2008新町ダイジェスト




 ※2009.1.17観覧記公開。