2008 ツインリンクもてぎ 花火の祭典「夏」
2008.8.15開催分 ※1日延期されたため。 ※栃木県茂木町


 みなさんの住処から「ツインリンクもてぎ」までは遠いだろうか? きっと多くの花火ファンが遠いよ、と言うだろう。僕の住む町、神奈川県伊勢原市からもツインリンク茂木までは約260キロ。慢性渋滞のイメージが強い首都高の他、インター降りてからも確か40キロ近く一般道を走らねばならないため、実際の距離以上に遠く感じる。でも行きたい。遠くたって、有料だって、菊屋小幡花火店さんの花火なら何としてでも観ておきたい。それに今回はオリンピック応援花火。オリンピックをイメージしたアレンジが施されているというんだから、そりゃ観たいに決まってる。

蒸し暑い日中を閉口しながらやり過ごし、やっと少し暑さが和らいだ夕刻、上の写真のようにみなさん観覧スタンバイ体勢がきれいに整った。ところがところがなのです、この後、ツインリンク周辺は何とも不運な天候に見舞われてしまったのでした。

 花火開始数十分前、遠い空に黒い雲が出現し、ピカっゴロゴロと始まりました。そしてあれよあれよと言う間に、盛大にピカドンピカドン始まりました。遅ればせながら雨対策の大型ビニール袋をあたふたと取り出して、ビデオカメラ保護に取り組みました。雨量は驚くほど激しいものではありませんでしたが、カミナリはストレート的でかなりヤバそう。ツインリンク側から、落ち着いて避難してください、とのアナウンスが入りました。

 カミナリ時のマニュアルが存在するらしく、ツインリンク側の避難勧告は適切でした。建物内もしくは屋根のある場所が一杯になると、通常立入りが許されない地下のパドックが開放されました。花火開始を適宜遅らせるとのアナウンスも入り、全くと言っていいほど混乱のない避難が実施されました。そして避難から40分ほどが経った頃だったでしょうか、雷はやっと遠のき、雨は小雨へと変わっていきました。ほどなく、ゆっくりと観覧席へ戻ってくださいとのアナウンスが入りました。皆さんが戻るまで花火開始を待つから慌てずに、と。僕も着席し観覧体勢をとりました。

 更に10分遅らせるとのアナウンスが入りました。やがて、諸注意アナウンスが始まりました。喫煙はできない、迷子の呼び出しはできない等々の花火開始前の恒例諸注意アナウンス……。さあ、いよいよ開幕です。観覧客も席へと戻り、オールクリアのブルーシグナル点灯状態です。

 が、始まらない。
オールクリアから5分ほど経ったときだった。「皆さん、本日の花火は明日へと順延させて頂きます!!」。
「えーーーーっ!!!!!」※観客の声。
「えーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」※ボクの声。

 その後のツインリンク側の説明によると、安全が充分に確保できないからとのこと。ま、とにかく仕方がない。明日に順延と発表があった以上、いくら待ってもひっくり返る訳も無く、いま大事なのは「これからどうするか」な訳で。

 この日僕はオトコ4人で来ていました。月が出始めた夜空の下で「これからどうする会議」が開かれました。「順延の茂木を諦め諏訪湖に向かいたい」が2人、「このままここに留まり順延の茂木を観覧」が僕ともう1人。結局、30分に及ぶ協議(説得かな)の上、留まって順延の茂木を観覧するということになりました。「道の駅もてぎ」での野宿決定です。便利なことに、道の駅の斜向いには24時間営業のコンビニがありました。そこで各人思い思いの買い出しをしてミニ宴会。ふと空を仰ぐと星が煌めいておりました。



 さも貧相なイメージの野宿から一転、中華のちょっとお洒落なお食事写真で第2部スタート。
 ここはホテルツインリンク内のレストラン「グリーンベイ」。翌朝、野宿した「道の駅」の水道を拝借し、何とか身だしなみを整えて再度ツインリンク入りしたのだったがとにかく暑い。で、逃げ込んだのがツインリンク内の「ホテルツインリンク」。ロビーから館内に一歩入った瞬間、冷房の素晴らしさと有り難さを実感。ヒトのカラダというのはゲンキンなもので、空調が整ってる空間に入って落ち着くと次の欲求がニョキニョキ芽生える。その欲求に従って中華ランチを頂いたのです。
 下のカキ氷は、食後に立ち寄ったラウンジ「ブルーノート」で戴いたもの。オプションで、シロップにリキュールをプラスできたりするの。ちょっと色っぽいでしょ……。




 順延された茂木は、8月15日無事開催されました。雨が降るということはありませんでしたが、風が弱く終始煙は停滞気味。ただ、煙に視界を阻まれても、菊屋小幡花火店さんの花火は美しかった。約1時間強に亘って繰り広げられた芸術花火ショーは、随所にオリンピックイメージが盛り込まれ、質、演出、テンポ等、一級のトータルバランスを誇った素晴らしい大会でした。
 この日僕は、20年以上花火を観続けてきて最高の場面を鑑賞することとなりました。それは「菊屋小幡花火店製四重芯3発同時打ち」。完璧な四重芯に奮えちゃったし、うるんじゃったしで、なんて凄い煙火店なんだろうって思いました。
 添付した映像は、比較的煙の影響が少なかった場面を集めたダイジェスト映像です。添付動画では、その素晴らしさを全くお伝えできないのが残念です。ぜひご来場されて、生の菊屋小幡花火店さんの世界をとくとご堪能ください。


2008花火の祭典ダイジェスト映像




 ※2009.1.10観覧記公開。※2016.4.5 動画再アップ+加筆修正