2008 Star☆Light HA・NA・BI
2008.12.24開催分 ※愛知県名古屋市


 12月24日の名古屋港内は、超勝負日であるイブ本番と、暫くお休み&あと数日で新たな年を迎えるといったワクワク感が若い人たちを中心に漂っている。まあね、大人たちの中にも、何とか年を越せるといった安堵感が漂ってはいるのだけれど。

 僕は、クリスマスイブを迎えると必ず思い出すことがある。それはもう10年以上前に偶然遭遇した光景。……夜逃げ、だ。
 ゆうに深夜2時を過ぎていた時刻だった。すぐ前を走るトラックの荷台(幌がついているタイプ)から、突然子供が顔を出したのだ。男児か女児かの判断はつかなかったが、小学生低学年らしき年格好だった。すると、兄弟と思われる子供も顔を出し、すぐさま親らしきシルエットが動いた途端、ピタッと幌は閉じられてしまった。
 夜逃げ以外にないよな、こんなシチュエーションは。単なるドライブなら、何が悲しくてクリスマスの深夜に荷台にいるのか。
 その中に、君たちの勉強机は積んでもらったんだろうな、ランドセルもあるんだよな、イブの夜に、ケーキくらいは食わしてもらったんだよな、とブツブツ言って、何処までも逃げて行って欲しいと願った。

 名古屋港のクリスマスは超ファンタスティックだ。粋なイルミネーション&ライトアップの演出と、磯谷煙火店さまによる、恋人たちも濡れるスペシャル花火が夜空に舞う。その美しさを観るのには、貧困も富貴も関係ない。ここの場所にくれさえすれば、誰もに、平等に、花火の加護が降り、優しさの種を心に植え付けてくれる。
 この中に、あの時の子供が彼氏彼女を連れて来ていればいいな、とふと思う。花火が好きであればいいと思う。とびきりの花火を観て欲しいと思う。



 大勢の人がいる花火会場。皆、明るい顔をしていたとしても、ひとつも悩みがないなんて人はなかなか居ないと思う。結構しんどい状況の人もそれなりに居るのではないかと思う。しんどいのに何故花火? と思う人もいるかもしれないけど、「しんどいから花火を観る」って人も世の中にはいるんだよね。
 実際やっみると、「生活」というのは結構かったるいことだ。頑張った割に収入はしょぼいというのが現実だし、いまの職場がずっと安泰ってこともないし。いろいろな苦難が立ちはだかってまとわりついて、人は歳を重ねていくんだよね。簡単に解決なんてしないものばかりだから、問題と共存するというか、引き摺っていってしまうものばかりだと思う。
 でもまあ、生まれたからには生きなきゃね。生きるためには糧の他に、拠り所というものがなきゃやっぱりやってられないよ。だからいい花火を観て欲しい。きっと楽になるから。


Star Light




 上の動画はスターライトダイジェストで、下に添付した2008フィナーレ映像は、なんと花火の杜初の3カメ映像です。ですが、3カメ映像の編集にはほとほと懲りてしまったので、2009年度の花火は多くて2カメ撮影です。3カメ映像は、もしかしたらこの映像が最初で最後かも。


2008 名古屋港 Star Light フィナーレ




 ※2009.11.18観覧記公開。