2007葛飾納涼花火大会
2007.7.24開催分 ※東京都葛飾区

 葛飾にはほとほと参った。何が参ったのかって、終始落ち着いた花火観覧が全くできなかったからだ。原因は、警備本部と大会本部による“放送合戦”です。なんと大会開催中、最初から最後までその放送合戦は繰り広げられました。繰り返してしまいますが、最初から最後まで“休み無く”です。

 一番辛かったのが警備本部による「お呼び出し放送」です。
 その対象者のほとんどが、幼児や緊急を要すものではなく、オトナがオトナを探している類いのものです。要は仲間たちが何処に座っているのか判らないから、放送を使って呼び出しているのです。信じられません。
 そのお呼び出し放送にかぶって、等間隔で大会本部のマイクが重なり合うのです。その内容は観覧に対する諸注意の類い。確かに諸注意は大切なアナウンスですが、プログラムの合間にすればいい筈で、なにも花火打ち揚げ真っ最中に何度もしなくていいのではないでしょうか。

 後方スピーカからオトナを探すお呼び出し放送。
 後方スピーカから観覧諸注意アナウンス。
 後方スピーカからプログラムアナウンス。
 信じられないことですが、この3つの声が重なった時間もあったのです。



 一番悲しかったのは「STAGE-6 ロマンス オブ プリンセス」と題されたデジタルスターマインのプログラムが揚がっている時です。
 このプログラムは、「物語のはじまり」「白鳥の城と雪原の竜巻」「舞踏会への招待状」「ウェディングセレブレーション〜きっと夢は叶う!!〜」というサブタイトルがついている4部構成のストーリー性を重視した演出スターマインなのです。その内容を最大限に演出する為に、ナレーションや効果音、そして音楽が付加されたイケブンさん渾身のトータルコーディネート花火なのです。

 なのになのに、またしてもお呼び出し放送&観覧諸注意アナウンスが大音量で……。ちょ、ちょっと待って……、いま花火のナレーションや音楽が流れているんだよ、かぶっちゃってるじゃんかさ。ナ、ナレーションが諸注意アナウンスにかぶって聴こえないじゃん。

 台無しだよ、せっかくのシンデレラストーリーが台無しです。ちゃんと静かにして観せてくれたなら、葛飾区民の皆様にどれだけの感動を与えられたか計り知れなかったのに……。
 僕は各地さまざまな大会を観てまわっていますが、通常このような演出プログラムが進行中のときはアナウンスの自粛がされるのですが……。

 葛飾納涼花火大会は今回で41回を迎えられた歴史ある大会。江戸川河川敷の風情溢れるロケーションは抜群で、駅からもほど近く、花火会場として申し分のない好立地を誇っています。大会内容もよく練られたオール演出系の打ち揚げで、子供から大人までが楽しめる内容となっています。
 プログラムを見ると、会場左右に「出会いの塔」「ふれあいの塔」が設置されていることが明記されており、待ち合わせや迷った時の目印にご利用くださいと書かれています。お呼び出しのアナウンスを聞く限り、せっかくの目印塔がまったく機能していないように思われました。
 これだけの多くの人が楽しみにしている花火大会。だからこそ、ちゃんと落ち着いて花火を観せてあげようという工夫をぜひして欲しいのです。改善されることを心から願っています。

 この日、選挙間近のため、各党の候補者が花火会場を練って歩かれていました。その際、選挙管理委員会承認の合法PRアイテム(※うちわなのだが、うちわとは認めない不思議なグッズ)がガンガン配られていました。案の定、大会終了後の土手道路及び駅へ続く歩行道路上には、候補者の顔がアップに写っている“うちわに良く似たもの”が多数散乱しておりました。
 こんなものを大量に配れば、大会終了後にこうしてゴミと化した状況になることは誰でも容易に想像できます。ならば何故、その候補者ないしは後援会事務所が拾い集めに来ないのだろうか。資源のムダに思えるし、PRとしては逆効果のような気がしてならない。こういう当たり前のことが分からない人に政治が務まるのだろうか。

 ※添付動画は個人名部分をカットしたために不自然になっています。


フィナーレ映像




 ※2007.9.7観覧記公開 ※2016.1.23 動画再アップ+加筆修正