2007 蔵の町須坂 花火の夕べ
2007.7.22開催分 ※長野県須坂市


 名古屋港が終わった後、だいぶ長くポケーっとしていた。携帯で時刻を確認すると終了から2時間ほどが経っていた。クルマでいっぱいだった駐車場はもうすっかりガラガラ。
 エンジンを掛け、とにかく走り出す。名古屋中心部を通過して春日井方面に向かうと、その道が国道19号線だった。本来の計画としては、適当に食事を摂った後、最寄りのインターチェンジから高速道に入ろうとしていたのだが、何故かそのまま国道19号を走り続けていた。
 関東エリア在住の僕には、聞き慣れない地名の標識がいっぱい出てくる。士岐市……瑞浪市……恵那市……。この道をひた走っていくと、長野県の松本市に辿り着くということは標識から理解していた。中央道インターチェンジ入口方面の標識が何度か出てきたが、結局ウィンカーは出さずじまい。
 “このまま走り続けていたい”という気分になったのは、磯谷煙火店さんの花火を観たからだと解っていた。気持ちが高ぶって、そしてとてもセンチメンタルになっていた。名古屋みなと祭の観覧記で、いい花火を観ると心が刺激されると記したが、半端な人生を歩んでいる僕にとって国道19号をひた走る旅は、懐古と懺悔を繰り返すことのできるとても大切な時間となったようだ。
 中津川、木曽を走り抜け、松本ICからようやく高速道に入った。その後近くに在った梓川SAで、丸くなって暫しの仮眠。

 須坂の会場付近にある駐車場に入ったのが午前11時頃のことだった。駐車場には1台しか停まっていない。そのクルマから出てこられたのが、花火愛好家であまりにも有名なS辺さんだった。駐車場にクルマが2台。地元ナンバーのクルマは1台もなく、片や関東エリア、片や湘南ナンバーという若干異様な光景。ほどなく他の花火愛好家さんたちもご到着され、話題は昨夜の名港と能代港の話題一色に……。  


 午後、早速楽しみにしていた湯っ蔵んど(詳細はここをクリック)へ。もちろんお風呂。料金もリーズナブルで、なんたって花火会場からクルマでわずか7分くらいの近さってのが素晴らしい。早めに到着して好みの観覧場所を確保した後は、ここでひと風呂浴びてから篠原さんワールドの花火観覧をする……とっても大正解です。  



 当初、僕が他会場でしているように最前列にブルーシートを敷いたのだったが、何だかどう考えても花火との距離が近すぎる感じがした。筒は隠れていてイマイチ正確な距離は判らなかったけれど、どうイメージしても超至近距離大会の感じがジワジワ。結局、露天商の前まで下がることにした。
 が、それでも実際揚がる花火を観てびっくり。“メチャ近!!” 玉の号数が大きい分、石和以上に近いと感じるのだった。こと2基によるワイドスターマインに関してはまったくビデオカメラの画角に入りきらなかった。1基分の花火を収めることすらままならない大迫力。

 この「蔵の町須坂 花火の夕べ」は、花火名人“篠原煙火店”さんのハウス大会。やや小さめの大会規模ということは否めないが、それは予算云々の問題で仕方のないこと。篠原煙火店さんの珠玉花火(尺玉入り)が鑑賞できるというだけで、遠征観覧する価値は充分にあるのです。
 余計なことかもしれないが、近くにいた市民の方に訊いてみたところ、地元の花火会社がコンクールで入賞を獲得し続けている実力会社だとは聞いたこともないのだそうだ。願わくば、もっともっと須坂市民に篠原煙火店さんが認知され、スポンサーが多くつく大会に発展していって欲しいです。

 この日、須坂の天候はとても落ち着いていました。予報でも曇りとなっていた。しかし開始直前になって無情の雨。昨夜の名古屋港と同様、あまりにも風力が弱く煙りに阻まれて見えない状況がしばらく続きましたが、後半はなんとか改善、無事初観覧を済ますことができました。篠原煙火店さんの決め玉である、マーガレット、ひまわり、和火のスターマインは特に素晴らしかった。来年もぜひ観覧に来たいです。


篠原煙火店さんの創造花火



フィナーレ映像




 ※2007.9.6観覧記公開 ※2016.1.23 加筆修正