年忘れ那珂川花火大会2007
2007.12.31開催分 ※茨城県水戸市


 打ち揚げ場を望むと、既に花火筒が設置されていた。この中に、四重芯引先紅光露や五重芯冠菊先緑点滅といった超多重芯の芸術玉が仕込まれ、今宵この夜空に打ち揚がるのだ。“野村花火工業” 僕はその名を見聞きしただけで体温が上がってしまう。それはいままで鑑賞させていただいた、野村作品の数々がそうさせる。大曲で土浦で、野村作品はいつも感動の沸点を超えてしまうからだ。

 この大会はもちろんオフィシャルなものなのだけど、実際観覧してみると、とてもプライベートっぽいというかフレンドリーな雰囲気だ。それは主催者さんの寛大な和気藹々さが観覧者にも伝播されていく感じ。主催者さんの計らいで年越し蕎麦やけんちん汁などが振る舞われると、皆ほくほくした顔になっちゃうし、なんたって大晦日だし、そこになんと野村先生が観覧会場内を挨拶して回っておられたりなんかして、なんて気さくな方なのだろうって……、サイン会もしてくれるし。
 フレンドリーな極めつけは、野村先生自らの解説付で花火が揚がっていくってところ。ひとつひとつのプログラムに、制作エビソードや花火の出来などをときにユーモアを交えて解説(一般的な大会では有り得ないこと)してくれる。また花火制作をされた社員さんを讃える場面などもあったりして、野村先生の人柄に触れることのできる特別な大会だ。
 以下の動画はプログラムNo.1の四重芯引先紅光露。こんなにもほんわかムードで大会は幕を開けたのです。  


四重芯引先紅光露




 大会は全37プログラム。約1時間に亘って野村花火工業さま作品が贅沢に打ち揚がった。天候も風向きにも恵まれて、2007年最後の日を素晴らしい花火で締めくくれた幸せを噛み締めた晩となった。
 2007年最後に観た花火は、ワイドスターマイン「大空へ光のメッセージ」。野村先生曰く、スタッフの皆さんが苦労に苦労を重ねて仕上げた花火なのだとのコメントが入った。2008年に夢を繋げていこうとの想いが詰まっている花火なのだ、と。その言葉通り、なんて丁寧な造りの花火だっただろうか。なんて調和のとれたスターマインだっただろうか。この模様を添付できた幸せに感謝。

 2007年は体調を崩すことも無く、精力的に大会を回れた年となった。2008年もたくさんの感動に遭ってみたい。素敵な2008年になりますように……。


大空へ光のメッセージ




 ※担当煙火店は野村花火工業さま
 ※2008.3.31観覧記公開。