2006片貝まつり浅原神社秋季例大祭奉納大煙火 1日目
2006.9.9開催分 ※新潟県小千谷市


  なんとか観覧場所は確保したが、もの凄い暑さなのだった。もしかしたら長岡の第1日目を凌ぐのではないかというくらいの猛暑で、片貝の町がユ〜ラユラして見えます。時刻はまだ午前10時だというのに……。

 とにかくクルマに引き返し、小千谷市内へと向かいました。目指すはジャスコさん。せめて午後2時頃までの4時間、冷房の効いた店内にしけこもうという魂胆です。
 カラダは正直というかゲンキンなもので、店内に入ると瞬く間に元気になりました。書籍売り場でたっぶり2時間、購入した雑誌を見ながらの食事が1時間、そして紳士服売り場(夏物バーゲン中)で、物色すること1時間。バーゲン品を何着か買いました。

 エアコン風量MAXで片貝に戻ると、合法的に認められている路肩への駐車がギリギリセーフだった。あと3分とか遅ければ、きっと停めさせてくれなかったに違いない。今年度は開催が土日に当たっているので、当然のことながら観覧客の出足は例年よりもずっと早い感じだった。

 1年振りとなる片貝の街並を、ゆっくり遠回りに歩いて浅原神社へと向かう。道すがら「玉送り」の儀式にしばし足を止め、片貝まつりならではの光景を記憶に焼きつけながら歩を進めていった。やがて壁一面にところ狭しと貼られた花火番附(露天商に遮られ、一部隠れてしまっているのはどうなのか)を見て、今宵の片貝観覧に想いを馳せる。ズラリと並んだ「尺」の文字。中央付近には一際目立つ、「二尺」「三尺」「四尺」の文字も。
 片貝まつり土産販売で賑わう「花火王国」の店頭には、今年も四尺玉のレプリカが飾られていた。もちろん、その前では記念撮影する人々でいっぱいだ。みんな汗だくだがとっても笑顔。
 一旦観覧場所に荷物を置いて、もう一度周辺を散策して歩いてみた。片貝の町は、本当にきれいでのどかなところだ。チャンスがあれば、片貝まつり以外の時期に一度訪れてみたいと思う。きっと片貝花火の真髄の一端に触れることができると思うのだ。

 午後6時過ぎ、やっと周囲の温度が和らいでいく。やがて陽が翳り、辺りに夜気が忍び込み始めた頃、神聖でエキサイティングな「片貝まつり浅原神社秋季例大祭奉納大煙火 第1日目」がその幕を開けた。
 お馴染み、「○○様奉納、尺、尺でございます」の名アナウンスとともに、個々の想いが詰まった花火が打ち揚がり、夜空いっぱいに開花して奉納されていく。400年のルーツを誇る熱き崇高な祭典が、ベストな天候に恵まれていよいよ始まったのだ。

 片貝煙火工業さんが、心を込めて造られた花火はとても力強く、大きく、美しかった。王道をいく正統派のデザインは近年益々洗練され、その重厚感と色合いの深さは、片貝町の総鎮守である浅原神社の恩顧を受けて、この場でしか鑑賞できない「魂」の花火そのものだった。
 奉納する想いは人それぞれだが、辿り着く先は皆同じなのだと思う。片貝の花火を鑑賞する意義とは、そういう想いを研ぎ澄ますところにあるのだと僕は思うのだ。 

 奉納されていく花火を観覧していると、人生の過去と未来がぶつかり合って、やがて迎える死ということを朧気ながらに考えていた。いつかは僕も死に、そして大切な人もまた死んでいくということを。
 願わくば、せっかく受けた生なのだから全うして逝きたいと思う。だからこそ平和な世の中であって欲しいと思う。
 人の想いを花火に託す片貝まつりは、まさに平和の象徴。我々が既にいない100年後も200年後も、未来永劫にこの祭典が続いて欲しいと、空に解けていく花火を観ていて心からそう思った。


還暦スターマイン




 ※2006.10.27観覧記公開 ※2016.1.21 動画再アップ+加筆修正