年忘れ那珂川花火大会2006
2006.12.31開催分 ※茨城県水戸市



 那珂川に向かう車内はやけに賑やかなのだった。僕の他に、珍しく4人もご乗車されていて、さながらミニバスツアーの形相を呈しちゃってる。年齢に合わせ!? BGMは60年代の懐メロ。「♪わっすれられないの〜 あっの人が好きよ〜」と、軽快な鼻歌とともに、おにぎり・さきいか・おせんべいが飛び交うなごやかムード。さすが大晦日とあって交通量も少なく、いつもは混んでいる首都高も快調だった。天気はバツグン。2006年最後を、野村花火工業さまの花火で締めくくれるなんて、「年忘れ那珂川花火大会」はなんて粋な計らいをしてくださるのだろうか。
 途中、食事休憩をして、現地到着は午後3時30分前後の頃だった。既に土手道路上は三脚がズラリ。何も知らない人がこの光景を見たら、どこの有名芸能人が来るのか、と勘違いしてしまうくらい壮観なのだった。三脚の数の多さは、花火大会の質やレベルを知るいいバロメーターと言えると思う。「三脚の数が多い=高レベルな花火大会」という図式は間違っていないのだから。

 那珂川は、上部写真のクルマが写っている場所一帯に駐車することができる。観覧エリアと駐車場とが同一という、この季節ならではの計らい。なのでドライブシアター状態が可能といえる。打上中及び打上前は、周りの人に迷惑がかかるのでエンジンかけっぱなしは遠慮してもらいたいが、オープンカーならば乗車したまま野村花火工業さまの芸術花火を、至近距離+頭上いっぱいに鑑賞できるという、なんとも贅沢なシチュエーションになっちゃう。トーゼンのことだけど、隣にすわってるのはヤローじゃなくて、可愛くて優しくて素直な彼女。肩を抱き、寄り添っちゃったりなんかして。いいなぁ、オープンカー。いいなぁ、BMWのオープンカー。でも、僕はロードスターの方が欲しいんだけど……。そのとき冷たい強めの風が吹き、夢見心地だった僕はハッと我に返るのだった。「えっと……観覧場所、決めよっと」。

 僕もビデオカメラを回す為に三脚を持ってきているのだけど、ズンズンと許される限り前方へ。「そこじゃ近すぎて花火が画面に入りきらないぞ」とアドバイスを受けながらも、やはり素晴らしい花火は間近で鑑賞したい、というのが僕の観覧スタイル。なるべく近づいて、珠玉の花火を全身で感じ取りたいのだ。
 ほとんど誰もいない最前列に観覧シートを固定した。一旦車内に戻り体を暖めた後、お目当ての大会本部へ。甘酒やお蕎麦を頂きながら、今か今かと待ち続けること30分。いよいよ始まったよ、待ちに待った「サイン会ーっ」。野村先生のサイン会でございます。
 前回は、色紙を持参してこなかったので失礼をしてしまった。今回は売っていた中で、一番高級なものを買うてきた。先生に握って頂く黒マジックも、直前に封を開けた新品。おお感激です。握手もしてくださりました。なんて穏やかなお方なんでしょうか。見習わなくては……。

 大会内容はもう「見とれちゃって」の一言に尽きちゃう。何だよ、感想はそれだけかよ、って突っ込まれてしまうけど、もう魂抜かれたって感じで、あの打上現場に、あのNさんもいらっしゃるのかと思うと、ああ文が支離滅裂。
 この観覧記を書いているのが1月25日なのだけど、いま思い出してもうっとりするくらい素敵な夜空だった。いや、このうっとりは、この先、何十年も持続していく「うっとり」なのだと確信できる。
 あれほどの花火をお作りになった、野村花火工業の全スタッフさんのご苦労と情熱を、ビンビン感じた素晴らしい花火展覧会だった。







年忘れ那珂川花火大会2006ダイジェスト




※2007.1.25観覧記公開。